「香害(こうがい)」という言葉をご存知ですか?
実は現在、匂いが原因でめまいや頭痛、吐き気などの
体の不調を訴える方が増えています。
中には、周囲の人や部屋の中の匂いが原因で
学校や職場に行くことができなくなるなど、
生活に大きな影響がでてしまうような方もいるとか。
「えっ、そんなことで?」
「いやいや、でも私はちゃんとお風呂に入ってるし、
服だって洗濯したてでいい匂いだから大丈夫!」
なんて思っているそこのあなた!!
香害とはその名の通り、「香り」による「害」のこと。
実はそのような考えに大きな落とし穴があったのです!
匂いでめまいがする原因は?
世の中には、色々な「におい」があふれています。
特に現代人は自分の身のまわりの匂いに対して、
エチケットとしてはもちろん、アクセサリーとしても、
強い関心を持っている方が多いことでしょう。
そこで発達したのが、あなたもよく使っている
香りつきのアイテムです。
たとえば、香水や化粧品、柔軟剤、ハンドクリーム、
整髪剤、芳香剤…。
出せばキリがないほど、色んなものがありますよね。
ズバリ!このような私たちにとってありふれた
「人工的な匂いに含まれる化学物質」を吸い込むことが、
めまいなどの体の不調を引き起こす原因となるのです!
実際に病院では、化学物質過敏症という病気の一種として
診断を受けるそうです。
しかし、現状は診断がとても難しく、
原因物質を見つけることができずに異常なしとみなされたり、
似たような症状の別の病気として診断されてしまうことも
よくあるのだとか。
※化学物質過敏症ってどんな病気?
微量の化学物質を吸ったり、食べたり、触れたりすることで
体に不調が出てしまう病気です。発症すると主にめまいや頭痛、
吐き気、倦怠感(体がだるくなる)、思考力が低下するなどの症状
が出ます。重度の場合は、呼吸困難などのひどいアレルギー反応
を起こしてしまう方もいます。香水や柔軟剤のようなものの他に
も、家庭によくある洗剤や殺虫・防虫剤、殺菌剤、食品添加物、
農薬なども原因となる化学物質を含んでいます。
匂いで頭が痛くなった時の対処法
しかし、普段の生活の中で、都合よく体に合わない匂いだけから
逃れて生活をするなんて無理な話ですよね。
では、実際に匂いが原因で頭痛やめまいなどの症状が出てしまったら、
どのようにしたらよいのでしょうか。
ここでは3つほど、対処法を挙げていきます。
① 空気の入れ替えをする
まずは症状を悪化させないためにも、
窓などを開けて部屋の換気をしたり、
外に出て新鮮な空気を吸うなどして、
リフレッシュをしましょう。
一番やってはいけないのは、
無理をしてその匂いを吸いつづけることです。
おかしいと気が付いたら、できるだけ早く吸い込んだ
化学物質の濃度を下げるようにしていくのが重要です!
② 体の不調が落ち着くまで休憩する
不調を感じたら、無理をせずに体を休めましょう。
無理をしたところで、いいことなんて万に一つもありません。
むしろ悪化してしまいますよ?
③ 病院に行く
自分の体質に合った専門的な対策ができれば、
それ以上に心強いことはないですよね。
それに、たとえば頭痛一つをとっても、
匂いが原因で起こる頭痛にもいくつかの種類があると言われており、
それによって治療方法は変わってきます。
頭が痛くなりにくくするための予防法は?
でも、いくら対処法があるからと言って、
具合が悪くなるのをただ待っているのなんてイヤですよね。
では、なにか良い予防法はないのでしょうか。
ここでは4つの予防法を挙げてみました。
① 香りつきアイテムの使う量を調整する
世の中にはあなたが使ってみたい、
欲しいと思うような素敵なアイテムがあふれていますよね。
ですので、まさかあなたのそのお気に入りの香水、
「絶対つけないで!見てるだけにして!」
なんて酷なことは言いません(笑)
ですが、ほんの少し使う量を調整するだけでいいんです。
周りへ、そして自分への悪影響を抑えることができます。
② マスクをつける
他人の匂いから自分を守るために一番手っ取り早く使える方法が、
マスクをつけることです。
完全に無臭とまではいきませんが、
マスクであれば誰でも手軽に使用することができます。
因みに、最近では防臭効果のある活性炭入りのマスクなども
商品化されているそうですよ。
③ 空気清浄機を使う
これは室内限定となりますが、空気清浄器で空気中に
ただよった化学物質を含む匂い自体を清浄する方法です。
最近はUSB型の小型の空気清浄機なども販売されており、
かなり効果的とのこと。
④ ミント系のあめやガムを食べる
マスクの使用がむずかしい職場などもありますよね。
そのような場合、予防というより和らげる方法に近いかもしれませんが、
強いミント系のあめやガムを食べて口や鼻の中をリフレッシュさせることで
匂いをごまかしている方もいるようです。
ミントが苦手でない方はやってみるといいかもしれません。
さいごに
さて、いかがだったでしょうか。
私たちが良かれと思って身につけていた匂いに、
まさかこんなにも人に悪影響を与えてしまう可能性があっただなんて、
あなたはこれまでに意識したことがありましたか?
しかも、それがもし自分の大切な人だったら?好きな人だったら?
「君といると、何故か気分が悪くなるんだよね」
なんて言われてみてください。
私ならショックで立ち直れません…!!
このように、匂いも食べ物と同じで、
使い方次第で薬にも毒にもなりうるんですね。
これをふまえて、あなたもほんの少し、
これまでの自分を振り返ってみるのはいかがでしょうか?
あなたも、あなたの周りの方も元気で幸せになれるように、
匂いを上手く使いこなしてみてくださいね。
他の身体のこともまとめてます^^
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