熱中症は一度なってしまうと癖になるという話があります。
そもそも熱中症になりやすい人は何度もなるでしょうし、
一度なったのに対策しないままであれば再発しやすいですよね。
今回はこのように、熱中症にまたなってしまう理由や
なりやすい人とはどのような人なのか、また病院に行く目安を
お話します。
夏バテについて色々まとめてます( •̀ ω •́ )✧
熱中症は癖になりやすいの?
熱中症が癖になる原因はいくつか考えられます。
原因①熱中症が回復してない
まずひとつは熱中症が回復しきっていないことです。
熱中症というのは治りにくいものなのですが、症状が治まって
「普通に歩けるにようになった」と感じても、実は回復しきって
いないことがほとんどなのです。
体内の電解質のバランスがまだ安定していないので、少し水分量が
足りなくなるだけで再び熱中症になります。
治ったとして勘違いして放置していると後遺症として残ってしまう
こともありますし、毎年夏になると繰り返す頭痛や倦怠感に悩まされて
人もいますので、しっかり回復させてあげることが重要です。
原因②熱中症になった原因の対策をしてない
もうひとつは熱中症になった時の原因がそのままになっていることです。
これは熱中症になってしまった人が、その時と同じような状況・環境の
まま対策をしていないということです。
例えば、あまり水分を摂らずに運動後に熱中症の症状になってしまったら
次からは運動前・運動中・運動後に必ず水分を摂るようにします。
このように原因の改善がひつようです。
水分補給はもちろんですが、室温・湿度・服装・外での日よけや
体を冷やす対策など、改善できることはしておきましょう。
原因③熱中症になりやすい体質
さらに、熱中症になりやすい体質であることが考えられます。
同じような環境でも周りの人は熱中症になっていないのに、
自分だけなってしまうというのは、そもそも熱中症になりやすい
体質なのかもしれません。
特にあげられるのは体温調節が苦手な人ですね。
・汗をあまりかかない
・肥満気味
・内臓系の疾患がある
などです。
熱中症になりやすい体質であれば、何度もなってしまうことは
考えられます。
周りの人よりも予防のための対策をしっかりと行う必要があります。
さらに熱中症が重篤化しやすい遺伝子を持っている人は日本で
13.9~19.8%いることがわかっています。重症な熱中症は脳に
後遺症を残すこともありますので、しっかり防止していきましょう。
熱中症になりやすい人
熱中症になりやすい人であげられるのは
・汗をあまりかかない
・肥満気味
・高血圧、糖尿病、心臓病、肝臓疾患、腎臓疾患などの
内臓系の疾患がある
このような体質以外にも熱中症になりやすい人はいます。
どんな人が熱中症になりやすいのか?
・暑さに弱い
・夏バテしやすい
・暑い日に激しいスポーツをする
・暑い場所で長時間過ごす
・肥満の傾向がある
・喉が渇くまで飲み物を飲まない
・体調が悪いのに無理をする
・帽子や日傘などの日よけ対策をしてない
・二日酔いの状態で出かける
これらは老若男女問わず、全ての人に言えることです。
特に体調が悪い時は無理をしないことを意識してください。
また乳幼児・高齢者は体温調節がしにくく、妊娠中の人は脱水症状に
なりやすいので注意が必要です。
さらに言うと、女性より男性は筋肉量が多いため体温が上がりやすい
ので熱中症になりやすいと言われています。
当てはまる人は再発防止のために対策していきましょう。
熱中症かとも思った時に病院に行く目安は?
熱中症の重症度は大きく分けて3段階あります。
病院に行く重症度としてはⅡ度という重症度です。
では、Ⅱ度とはどんな症状なのか、Ⅰ度~Ⅲ度までの症状も
含めて分類してみました。
・Ⅰ度:現場での応急処置で対応できる軽度
…立ちくらみ(脳への血流が瞬間的に不十分になった事で症じる)
筋肉痛、筋肉の硬直(発汗に伴う塩分不足で生じるこむら返り)
大量の発汗
・Ⅱ度:病院への搬送を必要とする中等症
…頭痛、気分の不快、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感
・Ⅲ度:入院して集中治療室の必要性のある重症
…意識障害、けいれん、手足の運動障害
高体温(体に触れると熱い、いわゆる熱射病、重度の日射病)
Ⅰ度の症状でも様子を見て、改善が見られなかったり不安な場合は
病院へ行って診てもらった方が安心です、無理をせず自分で安易に
判断せず受診をおすすめします。
さいごに
暑さ対策を怠ることで誰でも起こりうる熱中症。
熱中症になりやすい人はもちろんですが、いままでなった事が
ない人でも突然熱中症になった人は、日頃から暑さ対策を
しっかり行い、水分補給を欠かさないよう心がけることが
大切です。
万が一の事が起きた場合には無理をせず、軽度の場合でも
受診してもよいでしょう。
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